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2020-02-25

キャバクラ嬢のパラドクス

女の子がキャバクラに働くようになる理由はたくさんある。

多額な借金を返すため。自分のカフェを開くため。学費を稼ぐため。

みんなそれぞれいろんな目標を持ってキャバ嬢になる。

だが夜の世界というのはいろんな欲望にまみれた世界だ。

その世界で長いこと時間を過ごしてしまう自分の人間性がその世界にチューニングされてしまう。

すると女の子たちは当初に立てた目標の存在を忘れ、客から大金を巻き上げ目がチカチカするような派手な格好をし、ブランドバッグを買い漁り、ホスト通いに明け暮れる。

ある目標を達成するためにあくまで「仮の姿」としてある世界に飛び込んだのだが、その世界に長く滞在しすぎることでその世界に自分の人格自体がチューニングされてしまい当初の目標を達成することができてもその世界から抜け出すことができなくなってしまうのだ。

この現象のことを「キャバクラ嬢のパラドクス」という(というか、僕が勝手にそう命名した)。

でもこれと似たようなことは社会の至るところで見られる。

自分のやりたいことがあるのだが保険として大学に通っておこう。本当は独立してやりたいのだがお金を貯めるためと社会勉強のために3年間だけサラリーマンをやっていこう。

そうやって自分のある目的のために大きなシステムを利用しようとしたところでその大きなシステムというのは自分の目的とは全く違う論理で動いているのだから最終的にはそこに飲み込まれてしまうだけだ。

人間は驚くぐらい環境的な生き物である。

大学に通っていけばどんどんと「大学生」になっていくし、会社員として給料をもらって働いていればどんどん「サラリーマン」になっていく。

じゃあ自分の目的を見失わないためには、自分自身を失わないためにはどうすればいいのか。

結論はいつも同じだ。ドロップアウトしよう。既存の社会システムを上手く使ってやろうと思うな。

見かけ上は遠回りにみえる道だったとしてもそれが案外唯一のゴールに続く道なのかもしれない。

定京俊樹


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