西野監督の采配、スポーツ史に残る汚点
今日は、ワールドカップの一件について触れていきたいと思います。
ご覧になられた方が多いとは思いますが予選通過のかかる対ポーランドとの試合で日本代表は1-0で負けていたのにも関わらず後半40分ごろから完全に攻めるのをやめボールを取られないようにボール回しを始めました。このプレーには賛否両論があるようですが結論からいうと私はあの西野監督の采配はサッカー界の歴史に残る汚点となったと言わざるを得ません。
では西野監督の采配の何が問題だったのでしょうか。
二つの視点から解説していきたいと思います。
一つ目は日本代表のマネージャーとしての視点です。もちろんマネージャーとしては試合に勝つという事以上に予選を突破するというのが大事だったことは間違いありません。それは日本代表が16強に入るだけで3000〜5000億円もの経済効果があると言われていた事も大きな一因でしょう。だとすれば勝つことを放棄してでも本戦に行こうとするのは正しいのでは、と思う方もいるかもしれません。
しかしそれは違います。
なぜならあの判断はそれ以上の損失を日本に被っているからです。あるいはあれをやったのがプライベートのスポーツチームなどであったならそこまで問題にはならなかったかもしれません。でも実際は日本代表のチームであり世界も彼らを日本人の代表として見ています。日本人とは結局卑怯な奴らだよなという風に見られてしまうのです。確かに実際は日本の選手は礼儀正しくただ監督の言う事を聞いただけなのかもしれませんしましてやそれが一般の日本人がどうであるかというのは全く関係ないのは間違いないでしょう。
しかし世界の人々の見方は違うのです。
例えば、今回反則最多であった韓国代表をみてやっぱり韓国人て凶暴な人達だよね、と思ってしまった人も多いのではないでしょうか。世界の人々もそれと同じでシンボリックなイメージとしてあの球回しのシーンが頭に残り続けるのです。
これは経済損失だけでも5000億ではすみませんしなにより日本人の日本人としての尊厳を大きく損なってしまいました。
開催国であるロシアの大手スポーツ紙にも取り上げられています。
次はコーチとしての視点です。
これについては論外です。私達には自己イメージというものがあります。そして人間というものはそのイメージに固執する生き物です。例えば、自分が浪費癖があるという自己イメージを持っている(意識的にそれに気づいているかは関係ありません)人はずっとお金を無駄遣いしますし自分が勉強が出来ないという自己イメージを持っている人はずっとテストで悪い点を取り続けます。
これは組織でも同じです。
選手の一番のコーチであるべき監督の仕事はその組織の自己イメージをより高いもの(この場合は俺たちはサッカーが強い、俺たちは優勝して当然だといったもの)にどんどん上げていくことです。しかし、西野監督は全く逆のことをしました。
お前達はポーランドよりとても劣っていてもし下手に攻めたりなんかしたら点を取るどころか点を取られて本戦にいけなくなってしまう奴らだ。だからみっともない事ではあるが時間稼ぎをしなさい。
あの采配を選手達の無意識はそういった風に受け取るでしょう。これらはチームの自尊心を著しく損ないました。
本来コーチというのはポーランドになんて負けるはずがない。俺達は正々堂々戦っても圧倒的に強い奴らなんだ。という風なイメージを選手達に持たせるはずの存在です。
そういった意味では西野監督はスポーツのチームを指揮すべき人間ではなかったという事になります。それが日本代表のチームという事ならなおさらでしょう。
この話題は次回に続きます。
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